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2016/06/03 (金)

エアコンの分解洗浄の「分解」って何? プロの業者はどこまで掃除してくれる?

取材・文/竹入はるな 撮影/吉田武
エアコン掃除、わざわざ業者に頼まなくても、自分でフィルターの掃除くらいちゃんとやっているし……なんて思っていませんか?今回は、エアコン掃除を初めて業者に依頼したTさん宅から現場レポート。では、自分で掃除するのとプロの掃除、どこが違うのでしょうか?

掃除の前に、まずはエアコンの動作確認

今回エアコンのお掃除をお願いしたのは「フェイス」のお2人。エアコンクリーニングは、1人もしくは2人で行うそう。まずは掃除道具の搬入とエアコンの動作確認から。

「風量、風向など、もともと不具合がないかを含め、掃除前のエアコンの状態をお客様と確認します」(フェイスさん、以下同)
掃除する前にエアコンの状態を改めて確認することで、掃除後の仕上がりと比較できます。

今回、初めて業者にエアコンの掃除を依頼するTさん。実は一人暮らしを始めてからの3年間、一度もエアコンの掃除をしたことがなかったそう。

依頼者Tさんに、本日の手順の説明と水や電源など使いたいものなどの確認事項が少々。
作業時間は、およそ1時間程度ということで、いよいよお掃除スタート!

「養生」と「分解」は、業者ならではのエアコン掃除

まずは、エアコンのコンセントを外してから、エアコンのまわりの家具や床が汚れないようにビニールシートで覆う養生が施されました。家庭での掃除では、なかなかここまで準備に手をかけられないですね。

そして、いよいよ前面のフタを外すと……フィルターにホコリがびっしり!

フィルターにホコリが詰まった状態。寝室は毛布の毛を吸うのでホコリが溜まりやすい、キッチンが近いと油っぽいなど、部屋によって汚れのタイプが異なるそう。ホコリについている雑菌がカビのエサになるそうです。

これには依頼者Tさんもびっくり!「今までこんなホコリ越しの風を浴びていたなんてゾッとする」とおっしゃっていました。

家庭でできる掃除は、基本的にフィルターのホコリを掃除機で吸って、水洗いする程度。頑張ってもフィルターの奥にある熱交換器のアルミフィンに市販のスプレー剤をかけるくらいだと思いますが、それもやるとなるとけっこう気が重い作業。プロの作業は、ここからさらにドライバーでネジを外し、全面カバーやルーバー(吹き出し口のハネ)など、外せるものはどんどん外していきます。

家庭の掃除で外すのはフィルター程度。業者による掃除なら、カバーやルーバーまで外し、それぞれのパーツをキレイに洗い上げてくれます。

熱交換器のアルミフィンはホコリや汚れで目詰まりしやすいそう。この汚れを取り除かないと、熱伝導が悪くなり、冷暖房の効きがイマイチ、なんてことも。カビが付いている場合には、ニオイの原因になるそう。
また、アルミフィンの奥にある汚れに対応できるのも、業者ならではの掃除の利点です。

カバーが外され、アルミフィンがむき出しになった状態。アルミフィンが目詰まりすると、冷暖房の効果が落ちてしまい、電気代がかさむことに。

ちなみに、エアコン掃除を業者に依頼する目安の期間を聞いてみたところ……。
「1年、2年という期間を目安にするよりも、汚れが気になるようになったら、のほうが目安にしやすいと思います。エアコンを使ったときにイヤなニオイを感じたり、吹き出し口にカビを見つけたら、プロの出番だと思ってください」

なんと、カビが吹き出し口に見えるのは、すでにエアコンの中のファンがカビでいっぱいで、外にあふれてきた状態なのだとか!なるべく早く気付きたいお掃除シグナルですね!

パーツは浴室で、エアコン本体は高圧洗浄機で水洗い

分解したパーツは、ホコリが部屋に落ちないようにバケツに入れて移動し、浴室で洗います。まず、フタやルーバーはカビ落としの塩素剤を吹きかけてから水で洗い流します。市販の塩素剤だと吹きかけてから5分程度時間を置くようですが、プロが使うの薬剤はつけ置きする時間が不要で、あっという間にカビが落ちていきました。その後、汚れを落とすアルカリ性の洗剤で洗い、ピカピカに!

市販の塩素剤より洗浄力が強力なプロの洗剤。つけ置きの待ち時間がなく、どんどん作業が進みます。

続いて、ホコリはたくさんついていたものの、カビの付着はなかったフィルターは塩素剤は使わず、アルカリ性の洗剤だけで汚れを落とします。こちらも、あっという間に向こうが透けるようなフィルター本来の姿になりました。

右側のホコリでいっぱいのフィルターも、掃除をしたら透明感が出て向こうが見える左側の状態に。これなら空気をスムーズに取り込めて、エアコンの運転効率も上がりますね。

エアコン本体には、水が飛び散らないように改めて養生を施し、基盤など濡れてはいけないものはマスキングテープなどで保護します。
しっかりと養生を施して、汚れた水がバケツの中に落ちるようにセットします。

準備ができたら、アルミフィンや吹き出し口などに洗剤を吹きかけます。こちらも手順はパーツと一緒で、カビ落としの洗剤で洗ってからアルカリ性の汚れ落としを使うのだそうです。

高圧洗浄機を使い、洗剤を水道水ですすいでいきます。アルミフィンとその奥、吹き出し口と風向きを変えるルーバーなど、隅々まで水を届け、汚れを落とします。

高圧洗浄機によるすすぎ。掃除中に出た汚水は、エアコンのドレンホースを伝って外に排出されるか、吹き出し口から養生を伝って下のバケツに入る仕組み。

バケツに溜まった黒い水。「ホコリが多いと茶色っぽく、カビがあると黒っぽくなり、タバコを吸う家だと茶色い水になります」。汚れが多いほど水が濁るそう。

エアコンの風で乾かし、パーツをセットして掃除終了

水を使った大がかりな掃除が終わったら、エアコンの電源を入れ、風を出して中を乾かしていきます。水が垂れてくる吹き出し口は、タオルで拭きあげていきます。

床に水が落ちないように、細部までしっかり拭きあげます。
あとは、養生やマスキングテープを外し、キレイに洗ったパーツをエアコンにセットしてお掃除終了!
エアコン全体に輝きが!フィルターがキレイになり、内部の様子が見えるようになりました。

キレイになったエアコンを見て大喜びのTさん。エアコンがキレイになっただけで、運気が上がったような気さえするそうです。
エアコンの動作確認をすると、以前気になっていたニオイがなくなり、以前と同じ設定でも、風が強く感じるそう。
「エアコンの風でカビの胞子がまき散らされることがなくなりましたから、これから気持ちよく使っていただけると思いますよ」

これから夏に向けて、エアコンを使い始めると、ニオイなどが気になる人が多くなりそうですね。

「はい、6月中旬くらいからは、エアコン掃除の申し込みが集中します。混み合って予約が受けにくくなることもありますので、なるべく早めに申し込んでいただいたほうがいいと思います」

ここまで徹底的にキレイにしてもらえるからこそ、ニオイやカビといったお掃除シグナルに気付いたときにはプロにお願いしたほうがよさそうですね!

プロフィール

取材先名/株式会社Faith(フェイス)
エアコン掃除のほか、キッチンや浴室などの水まわり、床や窓など、お客様の家をプロの技術でキレイにするハウスクリーニング会社。東京を中心に、1都3県でサービスを提供する。今回掃除にあたってくれた高島さんと久留島さんは、お客様とのコミュニケーションを大事にし、最高のサービスをお届けできるよう努めているそう。

※作業手順、掃除の内容は、会社によって多少違いがあります

取材・文/竹入はるな 撮影/吉田武

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