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2016/07/06 (水)

共働きママの家事キーワードは「優先順位とメリハリ」

取材・文/竹入はるな

写真:PIXTA

毎日、家庭でも職場でも、やらなければならないことがあふれている共働きのママ。忙しいなか、家事については、どのように取り組んでいるのでしょう。旭化成ホームズ「共働き家族研究所」木戸將人さんにお話を伺ってみました。

合理的で完璧さを求めない共働きママの実態

「共働き家族研究所」では、働くママがどれくらいしっかり家事をしているかについて、「調理、掃除、洗濯、衣類管理」という4種類、13項目で調査したそうです。
そこから見えてきたのは、完璧さを求めず、優先順位が高いものはしっかり、低いものはほどほどにとメリハリを付け合理的に家事をこなす共働きママの姿です。

「私たちは、このようなママを『ゼンリョクママ』と命名しました。この調査では、ゼンリョクママのほかに専業主婦並みに家事をこなす『カミワザママ』と、家事は最低限でいいという『ミニマムママ』の3つのタイプに分類しましたが、半分を占める多数派が『ゼンリョクママ』です」

「ゼンリョクママは調理や洗濯・衣類管理は5~6割の人が行っていますが、掃除については完璧さを求めていません」
調査結果を見ても、「部屋のすみずみまでピカピカになるよう掃除している」は10.4%、「いつも部屋が片付いていて余分なものは出ていない」は14.0%と掃除への優先順位は低いようです。ここでもメリハリを付けながら全体的に家事をまわす合理的な共働きママの姿がうかがえます。

メリハリを付けて家事をまわすゼンリョクママ、掃除についてはほどほどにこなす様子がうかがえる

がんばりすぎない「脱・全力」のススメ

共働き夫婦といえば、夫との家事分担の話もあります。

「ゼンリョクママは、『家事は内容によって夫婦で得意なほうがやればよい』『父親が家事をするのは子どもにとって良い影響がある』という意識も高く、夫が家事に関与することを歓迎しています。一方、夫側への調査では『もっと家事を手伝いたい』と答えた人が約6割います。ゼンリョクママの家事に完璧を求めない姿勢は、夫の家事参加のハードルを下げる効果があるかもしれません」
とはいえ、共働きママに負担が偏っている現実もあります。いくら合理的に家事をまわしているイマドキの共働きママとはいえ、ちょっと大変だな、と感じたら思い切って力を抜いてみるというのも手です。

まずは家事を「何を、いつ、どの程度、誰が」やるか洗い出してみましょう。省ける手順はないか?「まあいいかな?」と思えるレベルがどのあたりか? その家事をやる時間を変えることで分担できる人が増えないかなど、負担を軽減できる可能性を考える機会になると思います。
効率よく、がモットーの共働きママなら、すでにお掃除ロボットを導入して“掃除は会社に行っている間にお任せで”なんて対策済みのこともあるかもしれませんが、乾燥機付き洗濯機を導入して洗濯物を干すという工程を減らしたり、食洗機を導入したり、まだ力を抜ける何かがあるかもしれません。

夫との家事分担についても、普段の仕事の行動と同じく、“期日までにタスクに順位を付け、求められるレベルでこなす”といった感覚で整理してみれば、夫も親しみやすく、分担の話をするのにも役立つでしょう。

もしかしたら、まだ試したことがない人が多いかもしれませんが、検討の価値アリなのが家事代行サービスです。掃除や洗濯、料理など、要望に合わせてお願いでき、月に2回、週に1回など、必要に応じて頻度も選べます。週に1回だったとしても、自分では行き届かずに気になっていた部分がキレイになることで、気持ちが軽くなるということもあるでしょう。また、自信がない家事こそプロのやり方を見て学ぶというのもいいと思います。

優先順位をつけるのが上手なイマドキの共働きママだからこそ、「やらなければならない」と思っていることを少し見直してゆとりを持つことで、今よりもっと「やりたいこと」ができる時間をもてるようになるといいですね。

取材協力

共働き家族研究所所長 木戸將人
旭化成ホームズ「くらしノベーション研究所」所属。共働き家族のよりよい暮らしのあり方を長期的・継続的に調査・研究している「共働き家族研究所」の所長。調査報告書発行のほか、セミナーやフォーラムなどで研究成果を発信している。

取材・文/竹入はるな

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