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2016/09/28 (水)

人気掃除ブロガー、東いづみさんに聞く、年末大掃除の楽しみ方

取材・文/小宮山悦子 撮影/刑部友康
年子でしかも下は双子という3人の子どもたちと、猫が4匹。怒涛の育児生活の中、趣味の掃除を楽しむ日々をつづり、たちまち大人気ブロガーとなった東いづみさん。そのブログを読んでいると、なぜかムズムズと掃除がしたくなってくるから不思議です。そんな東さんの掃除スタイルとは?いつもの掃除から年末の大掃除まで、ご自宅に伺ってお話を聞きました。

ピッカピカ掃除生活は子どもと猫のおかげ

――小さなお子さんが3人いたら、散らかるし、汚れるし、おまけに猫が4匹も。それなのに家をピッカピカに保てるのはどうしてですか?

東:よく「子どもと猫が何匹もいて掃除を頑張ってエライね」といわれますが、逆に子どもと猫のおかげだと思っています。もともと猫が2匹いたところに、長男が生まれ、翌年には双子が生まれ、さらにかわいそうな猫を引き取ったりして、一気に家族が増えたんです。3人とも赤ちゃんでしたからペットの毛が心配で、でも掃除機はそう頻繁にかけられないので拭き掃除をまめにするうちに、汚れたらすぐに拭くのが習慣になり、気がついたら汚れが溜まらなくなっていました。大人だけの生活だったらそんなことはやっていなかったでしょうね。掃除に目覚める前は、掃除とは汚れを取るものと思っていましたが、だんだんと汚れを溜めないためのもの、予防するものというように考えが変わってきました。

――掃除に目覚めたのはそのころ?

東:もう少し前です。子どもが生まれる前に自宅でピアノ教室を始め、家が職場になったので、朝起きて掃除を終えたら仕事に取りかかろうと、オンとオフの切り替えスイッチのように掃除をするようになって。特に掃除道具をそろえたわけではなく、不要になった衣類を切り刻んで雑巾代わりにして、あちこちを拭くだけ。そんな単純な掃除を続けていたら、ある日、もう汚いところがなくなっていて、家中がキラキラと輝いて見えたんです。そこからですね、お掃除っておもしろいなと目覚めたのは。ジョギングやスイミングを習慣にしている人って、それをやらないとムズムズする体質になっていると思うんですが、それと同じ。そういう体質になったところに家族がどっと増えて、さらに掃除が好きになっていったという感じです。

――いつもはどんなふうに掃除をしているのですか?

東:今は、子どもたちが自分で着替えたり朝ご飯を食べたりできるようになったので、その間に掃除機をかけて、拭き掃除をします。朝は家全体のホコリ取り、夜は水まわり。といってもキッチンを使い終わったらササッと拭いたり、お風呂場の水気を拭き取ったり、それだけ。毎日やるのが習慣になると、大きな汚れが溜まりませんから。排水口も毎日、お皿と同じように食器洗剤とシンク用のスポンジで洗っているので、ヌメリはつきません。排水口となると何か特別な掃除をしなければという感覚になってしまう人が多いようですが、私の中ではお皿が2~3枚増えるくらいのレベルで、まったく負担ではありません。

使い終わったら毎回しっかり拭くから水垢がつかない

年末の大掃除はクリスマスと並ぶ大イベント

――「大掃除はお祭りだ!」という東さんですが、いつもの掃除と大掃除の違いは?

東:「これだけキレイにしていれば大掃除は必要ないでしょう」といわれることも多いのですが、やらないわけにはいきません。だってクリスマスと並ぶ楽しいイベントですから。毎日の掃除は、ただジョギング的な感覚で家を巡って体を動かしているだけで、何も考えていません。でも年末の大掃除だけは、「今年も一年ありがとうございました!」とお礼の気持ちを込めて隅々まで磨いていきます。そのときに片付けは絶対にしません。掃除に集中します。片付けと掃除をひとまとめにしてやろうとすると、それはかなり大変。11月ぐらいにガラクタは粗大ゴミに出すとか、片付けは別の時期に終えておき、年末は純粋に掃除だけを存分に楽しみます。

冷蔵庫を動かして裏側を掃除。大掃除では「どかす」「はずす」が楽しいそう

――気持ちを込めてやる大掃除は時間がかかりそうですね。

東:8時間あれば終わります。例えば換気扇を浸け置きしている間にやれることがありますから、その辺を考えて順番を組み立てます。起点はどこでもいいので、ゴールへの最短ルートを考えるといいですね。うちの場合、ゴールは玄関。ピッカピカになった玄関のドアにしめ飾りをかけるとき、「終わった!」という達成感を味わいます。しめ飾りは大晦日にかけると縁起が悪いといわれるので、大掃除は30日までに終わらせる。クリスマスが終わって、26日から30日までがお祭り期間というわけです。皆さん、早め早めに策を講じなければと思っているようですが、押し迫ってからドタバタやるのも大掃除感があっていいんじゃないでしょうか。

――大掃除は毎年テーマを設けているとか。

東:ある年は「家電磨き大感謝祭」だったり、ある年は「水まわりピカピカキャンペーン」だったり、テーマを考えるのも楽しみですね。掃除はやっているうちにあれもこれもと思いついてしまってキリがないので、何か自分のなかで目標をもっておくと楽しいし、コンプリートしたという気持ちになります。今年のテーマはまだ決めていませんが、空気の流れを観察しながら大掃除をしてみようかなと。というのは、エアコンと換気扇は連動していて、換気扇が汚れているとエアコンが油汚れしてしまう。目には見えないけれど実は家中を空気が流動していて、換気扇がきれいになると今度はエアコンの汚れを換気扇が吸い、エアコンもきれいになると次はたぶん給気口の汚れを吸い込んでしまう。それから、トイレは換気扇がつけっ放しのことが多いですよね。するとドア下の隙間からホコリが吸い込まれ、蝶番側がすごく汚れるんです。空気の流れを観察していると、いろいろ発見があっておもしろい。かなりオタクっぽい話になってしまいましたね(笑)。

「空気が流動しているから、こういうところが汚れるんです」と東さん

道具はシンプルに、磨けば光る場所をじっくり

――大掃除に役立つオススメの道具があれば教えてください。

東:私の掃除スタイルとして、なるべく道具を持たないようにしています。道具が少ないほうが身軽に動けるので、大掃除でも特別なものは使いません。例えば、100円グッズのミニほうきは隙間掃除にもってこい。サッシレールの溝に溜まった砂ボコリを払ったり、玄関タイルの細い溝や隅っこの掃除にも便利です。去年からススメまくっている山崎産業のぞうきんワイパーは、雑巾がしっかり留まってずれないので、天井や高い位置にある窓もスイスイ拭けます。同じく山崎産業のコンドルというマイクロファイバークロスは、ガラスや陶器、べっとり手垢のついたテレビ画面もサッと拭くだけでキレイになり、繊維や拭き跡も残りません。また、衣替えでいらない服が出たらストックしておき、切り刻んで使うのもオススメ。例えば押入れのホコリ取りは、いきなり掃除機をかけるとカビの胞子が舞ってしまいますから、これで水拭きと乾拭きを。使い捨てできるので、雑巾を何度も洗う手間が省けるし、不用品を最後まで使い切るのはエコロジーで気持ちいいものです。

隙間や隅っこの掃除に大活躍のミニほうき&ちりとり

ぞうきんワイパーで高いところもストレスなし

手垢もスッキリ落ちるマイクロファイバークロス

――最後に掃除が苦手な人に大掃除のアドバイスをお願いします。

東:いかに身軽に動けるかが、掃除をラクにするコツ。大掃除シーズンになると皆さんこぞってホームセンターへ行き、道具をそろえるところから始めますが、大掃除は家にあるもので十分できます。普段なかなか掃除に取り組めない人は、換気扇のベトベトとかお風呂の黒カビとか、大物をやらなければと思うでしょうが、あまり汚れがひどいようなら、そこは潔くプロに頼んでしまったほうがいいと思います。頼めるところはプロに任せて、もっと達成感が味わえるところを自分でやりましょう。照明器具や窓など、磨けば光るところを積極的にやっていくと気持ちがいいし、家全体が明るくなります。ポストやインターホンなど玄関まわりをピッカピカにするのもオススメ。換気扇などは大物だけど面積としては家のごく一部。プロに丸投げしたとしてもほかにできることはいっぱいありますよ。

プロフィール

東 いづみ (ひがしいづみ)

掃除ブロガー。5歳の男の子、4歳の双子姉妹の母。2011年、赤ちゃん3人と愛猫4匹との掃除生活をつづるブログ「子供とペットとスッキリ暮らす」をスタートし、たちまち月間70万PVを超える人気ブロガーに。現在は雑誌などで掃除アドバイザーとしても活躍中。著書に「子供とペットとスッキリ暮らす掃除術」「『掃除が苦手』と思っていたけれど。」

取材・文/小宮山悦子 撮影/刑部友康

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