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2017/03/22 (水)

レンジフードの分解洗浄とは?現場レポート&お手入れ方法も聞いてみた

取材・文/丸田カヨコ 撮影/吉田武
 レンジフードのカバー部分は気になったときに拭いているけれど、実は中を開けてみたことがない……なんてこと、ありませんか? 本当は、レンジフードの中は定期的に、それもプロのお掃除をお願いしたほうが、長くキレイに使えるんです。今回は、レンジフードの掃除を初めてプロに依頼してみたYさん宅のキッチンから現場レポート。プロのお掃除のメリットだけでなく、普段のお手入れ方法も聞いてみました!

3年ぶりのレンジフード分解

 まずは、Yさんに普段のキッチンの使い方を教えていただきました。Yさんは2人暮らし。自炊は平日1日1食、土日だと2~3食で、揚げ物は週1回程度だそう。揚げ物といっても、油の少ない揚げ焼きにすることが多いそうです。実は、レンジフードの中の掃除は、入居以来3年間手つかずの状態なのだとか。
 「レンジフードを開けてみようと思ったこともないので、どんな状態かコワイです……!」と心配するYさんに、丁寧に本日の手順と使う場所などを説明してくれたのは、ハウスクリーニング業者Faithの高島さんと久留島さん。持参のスリッパに履き替え、キッチンにはブルーシートを敷いて、レンジ周りには弱粘着のテープとビニールシートでできた養生(汚れないようにする覆い)をかけ、いよいよお掃除スタートです!

分解してみると、今まで見えていなかった油汚れが……

 まずはレンジフードのカバーを外し、中のシロッコファンを取り出します。

カバーの網部分は茶色がかってしまっています。

そしてファン部分は、羽根の裏まで油汚れが……!

中もびっしり油汚れで覆われてしまっています。

 今までクリーニングしてきたレンジフードの汚れ具合と比べてYさん宅のレンジフードはどうか聞いてみると「5段階評価で“3”くらいですかね。奥のほうが汚れているので。年に1回プロがクリーニングしていれば、ここまで汚れることはないと思います」(高島さん)だそう。ちなみに“5”は毎日油を使う飲食店レベルとのことでした。
 レンジフードの掃除は1~2人で行うそうです。今日はお2人なので、高島さんがシンク(お風呂場を使うことも)でカバーやファンのつけ置きに取り掛かっている間に、久留島さんがレンジフードの中を掃除します。ちなみにお1人の場合はつけ置き時間を利用して中の掃除をするのだとか。

つけ置きの汚れ落ちパワーにビックリ!

 ここで「湯沸かし器を60℃にしてください」と高島さん。熱めのお湯でつけ置きすると、汚れがより落ちやすくなるのだとか。ちなみに、ご家庭でカバーなどを掃除する場合も、お湯の温度と、つけ置きすることが大切なのだそう。
「油汚れはたまると酸性になってくるので、アルカリ性の洗剤を使ってつけ置きします。反対の性質のもので中和するイメージですね」。ちなみにプロは、汚れの具合を見ながら独自の洗剤を使い分けるそうです。

    

    

 つけ置きを終えたカバーは、ブラシで磨くだけでするすると油汚れが落ちていきます。あっという間に向こうが透けて見えるほどきれいになりました!そして、代わりに洗ったお湯が真っ黒に……。でも、「専用の洗剤で汚れを溶かしているので、シンクから流しても詰まりませんよ」とのこと。安心ですね!

    

レンジフードの中も全体的に油汚れを落とします

 一方の久留島さんは、さっそく中の掃除をスタート!まずはBefore・Afterを見比べるために、一部だけ汚れを取ってもらいました。

全然違う!まるでそこだけステッカーが貼ってあるかのように、はっきり違う色になっています。
これにはYさんも「本当はこういう色だったんですね……」とビックリです。

「レンジフード内の壁には、羽根につかなかった油汚れがつくんです」と久留島さん。羽根がぐるぐる回るので、遠心力で油汚れが飛んで周りについてしまうのだとか。

羽根は1枚ずつ丁寧に掃除していく

 カバーに続いて、ファンの羽根には1枚ずつ丁寧にブラシをかけていき、ブラシがけは2回繰り返します。

手間のかかった仕事ぶりに、Yさんも「これは、自分ではできない気がします……自分でやっている方っているんですかね?」とポツリ。

「自分でできないことはないと思いますが、カバーを外して分解するので、造りを覚えて、ちゃんと元に戻せるかどうかですね。例えば、換気扇は一般的なネジと同じ方向に回るので、ファンをとめるネジは外れてしまわないように、逆ネジになっていることがあるんです。それに、まっすぐ取り付けないと軸が曲がって、全体を交換しなければならなくなる可能性もあります。また、汚れていると外そうとしても取れにくいことがあり、力をかけすぎて壊してしまうこともあります。経験がモノをいう作業ではありますね」(高島さん)

   

そうこうする間にも、ファンは高島さんの手でピカピカに!

レンジフードの中も、もはや先ほどのBefore・Afterの境目がどこだったか分からないほど、全体がきれいになりました!

 さっそく、てきぱきとレンジフードを組み立てる久留島さん。そして「使わせていただいたので」と、シンクと排水口、蛇口までキレイに掃除してくださる高島さん。
 最初はYさんも「そんなところまで掃除してくださるなんて思ってなくて……スミマセン……」と、排水口の汚れを見て恥ずかし気だったのですが、掃除しながら「あっ、そのパーツって外れるんですね!」「ここをまめに掃除しておくと、詰まりやニオイの防止になりますよ」と、今まで気づかなかったお掃除ポイントを教えてもらったりして、いい感じです。

    

 「うわぁ……!気持ちいい!」と思わず歓声が上がった仕上がり後のキッチン。
レンジフードはもちろん、シンクもピカピカです。
換気扇のスイッチを押してみて「クリーニング前より軽やかな音になっているかも……!」とYさん。
ここまで約1時間、お2人のあざやかな手際と、どんどんキレイになっていく様子を思わずじっくり見てしまって、まさにあっという間でした。

フィルターはまめに交換、年に1回はプロのお掃除を!

 「ここまでキレイにしていただいたら、これからもキレイに使いたい気持ちになりますね!」とYさん。そこで、最後に「レンジフードをキレイなまま長持ちさせるコツ」を伺ってみました。

 「市販されているものでいいので、レンジフード用のフィルターを付けてみてください。両面テープで貼るタイプよりも、マグネットで固定するもののほうが、跡が残りにくいのでおすすめです」(高島さん、以下同)
 ちなみに、フィルターが茶色くなってしまったら交換のサイン。ものによっては、油を吸い込んだままにしていると、引火して燃えてしまうこともあるんだとか。「燃えにくい仕様のフィルターもありますから、あらかじめチェックして選ぶことも大事ですね。faithでも、燃えにくいオリジナルのフィルターを販売しています」とのこと。
 フィルターを付けて、フードの外側をこまめに拭いておけば、それほど目立つ汚れ方にはならないのだそう。「その上で、1年に1回はプロを呼んでいただけるといいですね。時間がたつと汚れが固着したり、レンジフードがさびたりしてしまうので。油汚れがひどくないうちに定期的に掃除をしておくことで、強い洗剤を使わなくて済むので、塗装などへの影響が少なく、長く使えるという利点もあります」

 faithさんには、自分で掃除をしてみたけれどどうしても汚れが取れない、分解したら元に戻せなくなった、というご依頼もあるのだそう。「レンジフードのことで悩んでいるのであれば、声をかけてください。何に困っているか教えていただければ、それに応じたアドバイスもできますし、詳しいお手入れ方法などをお伝えすることもできます」

 外のカバーはそれほどでなくても、シロッコファンやレンジフードの中のほうにはしっかり油汚れがたまっていたYさん宅のレンジフード。「うちはそれほど油を使わないし」と思っているあなたも、一度プロのクリーニングをお願いしてみると、より一層気持ちよくキッチンを使えるようになるかもしれませんよ!

取材協力

株式会社Faith
エアコン掃除、キッチンや浴室などの水まわり、床や窓など、お客様の家をプロの技術でキレイにするハウスクリーニング会社。東京を中心に、1都3県でサービスを提供する。

取材・文/丸田カヨコ 撮影/吉田武

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