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2017/03/23 (木)

空室・空き家クリーニングの掃除の価格相場はどのくらい?

取材・文/丸田カヨコ

写真:PIXTA

 「空室・空き家クリーニング」は、ハウスクリーニングのサービスのなかでも、入居する前や、退去した後の部屋の清掃を行ってくれるものをいいます。新しい住人が気持ちよく住むためにはもちろん、空き室・空き家をいい状態に保つためにも、賃貸や中古物件として内見されるときのためにも重要なサービスです。
 ここでは、現在住んでいる住居の清掃を依頼する「在宅クリーニング」と空き室・空き家クリーニングの違いや、主なサービス内容、価格の目安などについて、ハウスクリーニング業者Faithの高島さん、久留島さんにお話をお伺いしつつ、一般的な内容をまとめてみました。

空室・空き家クリーニングの価格相場は?

 「空室・空き家クリーニング」は、居住している人がおらず、家具や家電製品などがない状態で行われる清掃のことをいいます。そのため、依頼の多くは、賃貸物件や中古住宅の入居前や退去後の清掃となっています。そのほか、子どもが独立して空き部屋ができたときや、親が他界し実家が空き家になったとき、海外赴任で一時的に空き家にするといったタイミングで依頼することもあるようです。

 ちなみに、現在居住中の部屋や家全体の清掃を依頼するものは「在宅クリーニング」と呼ばれています。空室・空き家と違って家具や家電製品がある状態での掃除になり、準備や片づけ、掃除自体にも手間がかかるため「空室・空き家クリーニング」よりも料金が高めになっているのが一般的です。
Faithさんの場合もやはり、在宅クリーニングより空室・空き家クリーニングのほうが割安なのだそう。「在宅だと作業スペースをつくるために家具の移動をしなければならなかったり、家具や設備に養生(汚れや傷が入らないように覆いを掛けること)をしたりするので、それなりにサービス内容も増えますからね。それに空室・空き家クリーニングだと仕上げ時間の制限がないので、こちらも空き時間や夜に作業したりできる分、料金が割安になるんです」(高島さん、以下同)

 具体的な料金について、Faithさんの場合は「空室クリーニングは一般的なマンションの場合だと1平米当たり1080円~が基本になっています。基本といっても床の掃除だけをするのではなく、水まわりや窓の掃除も含めたもので、お部屋の平米数で割ったときにその価格になるという計算です。一戸建てだと、基本の料金に設備が増える分が乗るイメージですね。例えば、2世帯住宅でキッチンやトイレが2つある場合だと、増えた1つ分の料金をプラスさせていただきます」だそう。

空室・空き家クリーニングはどこまでやってくれる?

写真:PIXTA

 一般的に、空室・空き家クリーニングは2~3人程度の作業員で、合計6~7時間かけて行われることが多いようです。サービス内容はハウスクリーニング業者によってさまざまですが、基本的には玄関や各部屋の床や壁、天井のほかトイレや浴室、洗面台やキッチンなどの水まわりといった場所の掃除が行われます。窓は、レールやサッシも清掃してくれる場合が多いようですが、料金内での窓の枚数に上限がある業者もあります。
 そのほか、エアコンの内部や浴槽裏の高圧洗浄作業、鏡のウロコ取り、雨戸・シャッター、ベランダの清掃などはオプションとなっている場合も多いようです。また、過去に空室・空き家クリーニングを実施した家であれば、入居前に掃除機がけや拭き掃除だけを再度行う「簡易清掃」のコースが用意されているハウスクリーニング業者もあるので、ニーズに合ったサービスを選びましょう。

 Faithさんの場合、空室・空き家クリーニングではどんなサービスをしているのでしょうか。
 「ごく単純な言い方をすれば、壁紙クロスの張替以外は全部やります。床も洗浄してワックスを塗りますし、窓・ベランダもきれいにしますし、水まわりももちろんクリーニングします」。さすが“全部”と言うからには細かいところまで抜かりなく、「ドアやスイッチ周りも全部拭きますし、照明も長年使ううちにカバーの中に虫が入っていたりするので、中まできれいにしますよ」(久留島さん)とのことでした。
 空室クリーニングで人気のあるオプションについて聞いてみると「やはりエアコン清掃ですね。後は床のワックスの塗り直しです。前の住人が住んでいたときに塗られていた古いワックスを一度全部取り除き(剥離)、床を素の状態に戻してから新しいワックスを塗るというサービスですね。洗浄してワックスを塗るだけの作業と比べて時間はかかりますが、古いワックスによるムラや凸凹ができないので、よりきれいな仕上がりになります」

プロにハウスクリーニングをお願いするメリットは?

写真:PIXTA

 一般的な賃貸住宅は、前の住人の退去後や、新しい住人の入居までの間に、ハウスクリーニング業者によるクリーニングが施されていることがほとんど。ただ、中古物件を購入した場合などは、購入時にクリーニングされていない場合があるので、入居前に確認した上で、適宜ハウスクリーニングを依頼しておいたほうがよいでしょう。

 中古物件では、購入する前には気づかなくても、住み始めてから汚れや臭いが気になってくるといったケースが少なくありません。ただし、在宅でのクリーニングは、先に紹介したように家具や家電製品を傷めないように準備する手間がかかったり、仕上げまでの時間に制限がある分、料金が高めになる傾向があります。あらかじめ入居前に空室・空き家クリーニングを済ませておくほうが、割安にクリーニングできて、気持ちよく暮らし始められるでしょう。
 売り手として中古物件を売却する場合も、売り出す前にあらかじめプロの手でハウスクリーニングされているほうが、清潔感があって見栄えもしますし、内見した際の印象もよくなるでしょう。

 最近は掃除用の道具や洗剤などもさまざまなものが市販されていますので、「プロ用のいい道具や洗剤さえあれば、空き室・空き家くらい自分でクリーニングできる」と思う方も少なくないかもしれません。しかし、素人が慣れない道具や洗剤、特に汚れ落ちなどの効果が高い強力なものを扱うと、それなりのリスクが伴います。失敗すれば、汚れが落ちないどころか、かえって家や設備を傷める可能性も。
 ハウスクリーニング業者に依頼すれば、高圧洗浄機や専用の洗剤などを使い、独自のノウハウを活かして落ちにくい汚れや臭いもきれいに取ってくれます。もちろん失敗の心配もなく、細かいところまでしっかり清掃してもらえますし、クリーニングの手際も自分でやる場合とは比べものになりません。家全体をお願いしてもおおむね1日~半日ほどの作業で終わるので、忙しい引越しの前後はもちろん、空き物件をきれいな、汚れにくい状態のままで保つためにも、プロのハウスクリーニングを利用する価値は十分にあるのではないでしょうか。

取材協力

株式会社Faith
エアコン掃除、キッチンや浴室などの水まわり、床や窓など、お客様の家をプロの技術でキレイにするハウスクリーニング会社。東京を中心に、1都3県でサービスを提供する。

取材・文/丸田カヨコ

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