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2017/03/28 (火)

エアコンから嫌なニオイ! その原因と対策は?

取材・文/小宮山悦子

写真:PIXTA

 久しぶりにエアコンのスイッチを入れたら、なんだか嫌なニオイがする……とはよく聞く話。どうしてニオイが発生するのか、どうしたら取れるのか、気になりますよね。そこで、エアコンの嫌なニオイの原因とその解決策を、ダイキン工業の垣永さんに聞いてみました。

エアコンのニオイの原因はカビ!?

 蒸し暑い夏や冷え込む冬を快適に過ごすために欠かせないエアコン。でも、1年中使っているわけではないので、数カ月ぶりにつけてみたら、なんだか調子がおかしい……ということが少なくありません。ダイキン工業の垣永さんによると、とくに冷房を使い始める7月になるとエアコンメーカーに問い合わせや修理の依頼が集中。そのなかには、“ニオイ”についての相談も多いといいます。

 多くの人を悩ませる嫌なニオイは、なぜ発生するのでしょう。まずはエアコンの仕組みから教えてもらいました。
「エアコンは部屋の空気を吸い込んで、それを冷やしたり、暖めたりして部屋に戻しています。冷房運転中は、吸い込んだ暖かい空気が室内機の熱交換器に触れて熱を奪われ、冷たくなった空気が送り出されるというわけです」(垣永さん・以下同)

画像提供/ダイキン工業

 熱交換器はフィルターの奥にある薄いアルミ板で、冷却フィンとも呼ばれます。冷房運転中は、室内機と室外機をつなぐパイプの中を“冷媒”というガスが流れることで、熱交換器は氷のように冷えているのだそう。
「そのためエアコン内に結露が生じ、室内機の中に少量の水滴が残ります。夏場は冷たい飲み物を入れたコップに水滴がつきますよね。冷たい空気は暖かい空気より含むことのできる水分量が少ないため、コップまわりの空気が冷やされて結露ができるのですが、それと同じことがエアコンの内部でも起こるのです。エアコンの熱交換機は除菌・防カビ仕様になっていますが、この水分を放置し、適切なメンテナンスを怠っていると、カビやニオイが発生する原因になります」

 エアコンの内部に空気と一緒に吸い込んだホコリや汚れがたまっていると、結露による水分と結びついてカビや異臭が発生することに。特に夏場は高温多湿が保たれ、カビが住みやすい環境になりやすいとか。ちなみに暖房運転では結露がないので、ニオイが気になることはあまりないようです。

 つまりエアコンから漂う嫌なニオイの原因は、おもにカビによるもの。その他の原因としては、喫煙者がいる家ではタバコの煙が一因になることも。キッチン近くのエアコンだと油煙というベタベタした汚れがつきやすく、これがニオイの元になることも考えられます。

適切なお手入れをすればニオイは予防できる

写真:PIXTA

 垣永さんによると、適切なお手入れをしていれば、ニオイの原因となるカビの発生は防げるそうです。
「冷房を使った後は、タイマーで1~2時間ほど送風運転をしてください。送風によって室内機に残った水分が乾き、カビの発生を防止できます」
1~2時間も?と思うでしょうが、送風運転であれば扇風機と同じように、電気代はそれほどかからないのだとか。最近のエアコンではカビ対策がリモコンひとつでできるものもあるので、そうした機能をうまく使ってカビの発生を防止したいものです。

 もうひとつ、忘れてはいけないのがフィルターの掃除です。
「空気中のホコリやゴミを取りエアコン内の汚れを防ぐのがフィルターの役目ですが、そこにホコリがたまっているとカビの栄養源になってしまいます。ニオイを防ぐために、また効率よくエアコンを使うためにも、こまめな掃除が欠かせません」
2週間に1度、フィルターのホコリを掃除機で吸い取るか、水洗いを。汚れがひどいときは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯につけて洗うのがオススメです。

 「自動掃除機能がついたエアコンであれば、フィルターの掃除は必要ありません。しかし、機能があるのに使っていない人も少なくないようです」
うちのエアコンは自動掃除機能つきだったはず……という人は、ちゃんとモードがオンになっているかどうか確認してみましょう。

画像提供/ダイキン工業

発生したニオイはプロのクリーニングで除去

 実際にニオイが出てしまった場合は、慌ててフィルターの掃除をしても、もはや手遅れ? ニオイを取る方法はあるのでしょうか?
「冷房の使い始めにしばらく送風運転をすると、ある程度ニオイが解消することもありますが、もっとも有効な方法はエアコン内部のクリーニングです。フィルターのように簡単に掃除できないので、販売店やメーカーに相談してみるといいでしょう」

 エアコン内部の掃除はプロに任せるのがおすすめ。プロのエアコンクリーニングは、前面パネルやフィルターを取り外し、熱交換器や送風ファンの汚れを専用の洗剤と高圧洗浄機を使って落とします。細かい部品まで分解して徹底的に洗浄するので、ニオイの元となるカビや汚れを一掃することできます。

 自分でできるスプレータイプのエアコン洗浄剤もありますが、奥の汚れまでしっかり落とすのは難しいよう。それどころか、洗浄剤が内部に残って腐食やカビの原因になることもあるので注意が必要です。
まずは、プロのエアコンクリーニングで不快なニオイをすっきり解消。その後はここで教えてもらった送風運転やこまめなフィルター掃除を実践して、気持ちよくエアコンを使いたいものですね。

   

シーズン前の試運転で早めにニオイ対策を

写真:PIXTA

 「夏を快適に過ごすカギは、シーズン前の試運転です」と垣永さん。なぜなら、早めに試運転をしてエアコンの異常を発見できれば、混み合うシーズン前に修理を済ませられるからです。プロにエアコンクリーニングを依頼する場合もまたしかり。ピークを避けて早めに依頼すれば希望の日程で予約が取りやすく、即日で対応してもらえることもあります。

試運転は5月~6月前半がオススメ。次の手順で行い、異常があれば販売店やメーカーに相談を。
(1)運転モードを「冷房」にして、最低温度(16~18℃)に設定。10分程度運転する
(2)冷風がきちんと出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認する
(3)さらに30分程度運転し、室内機から水漏れがないか確認する
(4)異臭や異音がしないか確認する


 長年使っているのでそろそろニオイが心配、という人は多いはず。まずは試運転を行ってエアコンのコンディションをチェック。もしニオイが気になるようなら、ハウスクリーニング業者に掃除を依頼してみましょう。

取材協力

垣永 大輔
ダイキン工業株式会社 コーポレートコミュニケーション室

ダイキン工業東京支社で広報を担当。「新宿にあるショールーム『フーハ東京』では、当社製品の見学や体験、困りごとなどの相談もできます。また、『ダイキンコンタクトセンター』では、空調に関する問い合わせや相談に24時間365日対応しています」

取材・文/小宮山悦子

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