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2016/01/06 (水)

物を捨てて後悔しないための心構えとは?

取材・文/パンチ広沢 編集/ノオト
大掃除といえば、いわゆる「断捨離」が付きものです。身の回りの物が少なくなり、気分もスッキリするとさせてくれますが、しばらくして後悔する人も少なくないようです。 

物を捨てた後、どんな後悔があった?

そこで、SUUMOハウスサービスが独自にアンケート調査を行ったところ、次のような声が寄せられました。(2015年10月 SUUMOハウスサービス調べ)

「あまりにも物が多すぎて、終わらないと思って急いで捨てたら必要なものを捨ててしまった」(30歳・女)

「書類の整理をしたくて、繰り越しになった銀行通帳を捨てた後で、過去の入金記録が必要に。再発行には高い手数料を払うことになり、大失敗した」(48歳・女)

「洋服をバンバン捨てたら、ポーチの中に夫からもらった腕時計を入れていたのを忘れて、一緒に捨ててしまった。かなりショック」(53歳・女)

「ファッション雑誌の取捨選択には毎回悩んでしまいます。流行はすぎてしまっても、懐かしいもの見たさでとっておきたいので……。時代をふりかえる思い出の品にもなりますし。捨てるかどうかは毎回悩むな~!」(25歳・女性)

片付けや掃除を早く終わらせたいという気持ちからか、そのときの感情で物を捨ててしまい、後悔してしまうパターンが多く見受けられました。物を捨てる際、どんな点に注意したらいいのでしょうか? 整理収納アドバイザーのmocaさんに教えてもらいました。

捨てる前にまず“不要な理由”を考える

「大事なのは、『どうして不要だと思ったか』を明確にすることです。例えば、ワードローブを見直すには、“残す基準”と“捨てる基準”をきちんと自分で考えると残す服の価値観が明確になります」(mocaさん)

大掃除になると、とにかく物を減らすことを目的にしがち。自分の価値観が確立されていないなら、ゆっくりと時間が取れるときに物の処分を改めて行うことも、後悔しないためのひとつの手段ですね。

未来の気持ちは予測不能。後悔することを恐れない

捨てると決心したのに、それでも後になって必要になったということはありますよね。

「とはいえ、未来の自分の気持ちまで予測しながら物を処分するのは難しい。そのときそのときで、処分したいものは変わってくるものです」とmocaさんはいいます。実際、実体験にもこんなエピソードが…。

「はやりがすぎた服を思い切って捨てたところ、1、2年後に必要となり、わざわざ同じようなものを買った。普遍的なデザインや生地が丈夫なら捨てないようにしようと思いました」(44歳・女)

「長編のマンガを『もう思い残す事はない!! 』と、思い切って売りました。でも、半年くらいして読みたくなり1年ほどかけて買いそろえました」(35歳・女)

「こういった場合、捨てたい気持ちを満足させたし、そのあと読み返したい気持ちを満足させ、1つの価値基準が自分のなかに得られたのだと思って糧にしましょう。この経験によって、ご自身の価値観に沿った買い物の基準と処分の基準が見えてくるはずです」

思い出の物は、最後の最後に少しずつ精査を

いらないものをリサイクルショップに売ったり、本やCDをデータ化したりするなど、上手に整理する方法もあります。ところが、思わぬ落とし穴も……。

「ネットのブランドもののリサイクルショップは、着払いで荷物を送ると査定して金額を振り込んでもらえて楽です。ただし、大したお金にはならないので、よく考えるとあと数年着たほうが得だったかも……と後悔することがあります」(43歳・女)

「思い出の写真や過去の年賀状などはデータ保存化しましたが、処分した直後にPCが壊れHD修理に10万円かかると言われ泣く泣く諦めました。また、書籍や写真や人からもらった手紙などは処分したあとに後悔しました」(40歳・女)

「どんな物でも、自分の価値観で判断しないまま捨ててしまうと、あとになって想像以上に大切だったような気がして後悔するのです。思い出の物は勢いに任せず、不要品の処分が終わった最後の最後に少しずつ精査・縮小していくのが後悔しない方法だと思います」(mocaさん)

こういった後悔を避けるなら、捨てた物とその理由をノートに書いて、モノの要・不要の判断力を鍛えるのも1つの解決策です。後悔のない片付けを行っていきましょう!

プロフィール

moca
ハウスキーピング協会認定 整理収納アドバイザー1級。2014年春に間取り・動線・収納を考えぬいた「誰にでも片づけやすい家」を竣工。さらに「お片付けノートを使った整理」、「直感的に分かる収納」、「ちょこちょこ掃除」で時短ハウスキーピングを実践中。著書に『1日5分お片付けノート』(扶桑社)。
▼お片付けノート
http://www.okataduke-note.com

取材・文/パンチ広沢 編集/ノオト

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