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2016/03/02 (水)

日本の女性が、家事代行サービスの利用に罪悪感を覚えるワケ

取材・文/石水典子 編集/ノオト
20~30代の働く女性が家事代行サービスを頼むと、周囲の冷やかな反応に悩まされることも多いといいます。でも、それってどうしてなの? 

「1つ前の世代で作られた専業主婦モデルの家庭観が、今も引き継がれていることが大きいと思います」(和田さん 以下同)

こう理由を説明するのは、家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」代表、和田幸子さん。その家庭観の影響か、日本は海外と比べて「家事は自分でするもの」という考えが強くあるそう。そのため、家事代行サービスを使うことに対して、夫の両親、自分の両親、夫からも理解を得られないことがあります。

和田さん自身も、自社サービスを利用するワーキングママの一人。今でこそ自宅に来てもらい、家事をハウスキーパーさんに頼んでいますが、両親からは「離婚されちゃうんじゃない?」と心配されたこともあったそう。

家事代行サービスになんとなく感じる「抵抗感」

また、周囲の反応だけが原因で、家事代行サービスの利用を迷うわけでもないようです。

2010年に野村総合研究所が実施した「家庭生活サポートサービスに関するアンケート調査」によれば、「家庭生活サポートサービスを利用しない理由」として、「他人が家に入ることに抵抗がある」「他人に家事育児を頼むことに抵抗がある」といった回答が、高い順位にありました。

日本がハウスキーパーになじみが薄いことも、利用を控えてしまう要因にあるようです。

共働き家庭でハウスキーパーの利用が身近なシンガポール

海外では、ハウスキーパーはどのように利用されているのでしょうか? 国内の収入格差が少なく、共働きが一般的、ハウスキーパーも身近なシンガポールについて、家事代行の利用事情を教えてもらいました。

「シンガポールでは住み込みとパートタイムの2種類があり、主に利用されているのは住み込みです。住み込みのハウスキーパーは料理、掃除、子どもの世話、園のお迎えなど、すべての家事を担ってくれます。また、ハウスキーパーを利用し、女性にも働いて稼いでほしいという男性側からの要望もあります」

時代が変われば価値観も変わる

和田さんによると、日本でも女性がキャリアアップを望むことが当たり前になってきたことや、2015年に成立した「女性活躍推進法」の追い風もあり、1年ほど前から家事代行の需要が増えているといいます。

「キャリアアップをしたいのに家事・育児があるために、どうしても仕事に挑戦できないジレンマを抱えていて、試行錯誤した結果、家事代行サービスを検討されるようです。共働き家庭が増えれば、かつて専業主婦が担っていた家事をどう分担するかは夫婦でしっかりと考えるべきこと。年月が進み世代が入れ替われば、働く女性の家事への関わり方について、価値観も変わっていくと思います。家事をアウトソーシングすることが“悪”ではありません」

限りある時間をやりくりして、仕事、家事、育児のすべてを自分だけで行おうとするのは、心身ともに余裕がなくなってしまいます。家事を任せるスタイルも1つの選択肢として、前向きにとらえてみませんか?

プロフィール

和田幸子
ブランニュウスタイル株式会社代表、2013年11月に起業し、シェアリングエコノミー家事代行マッチングプラットフォーム「タスカジ」を運営。 プライベートでは一児の母。
▼タスカジ
https://taskaji.jp/

取材・文/石水典子 編集/ノオト

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